コピー用紙の種類と選び方|複合機で使える厚紙・はがき・耐水紙まで解説

普段何気なく使っているコピー用紙ですが、実は白さ・厚さ・表面加工などによって、印刷の見栄えや用途が大きく変わります。

また、業務用複合機は一般的なコピー用紙だけでなく、厚紙、はがき、ラベル紙、封筒、耐水紙などにも印刷できます。

今回は、コピー用紙の主な種類と、複合機で使用できる厚紙の目安、はがき印刷、特殊紙を使用するときの注意点について解説します。

コピー用紙の厚さは「坪量」で確認する

用紙の厚さは、一般的に「g/㎡(グラム・パー・平方メートル)」という坪量で表示されます。

これは、用紙1㎡当たりの重さを表す数値です。数字が大きいほど、基本的には厚くしっかりした用紙になります。

ただし、同じ坪量でも、用紙の材質や密度によって実際の厚みや硬さが異なる場合があります。

用紙を購入するときは「厚さ」だけでなく、複合機の仕様に合った坪量か、レーザープリンター・複合機に対応しているかも確認しましょう。

コピー用紙の主な種類

1.普通紙

社内文書、見積書、請求書、会議資料などに使われる、最も一般的なコピー用紙です。

オフィスでは、坪量64~70g/㎡前後の用紙がよく使われています。価格と印刷品質のバランスが良く、大量印刷にも向いています。

2.高白色コピー用紙

一般的なコピー用紙より白色度が高く、文字やカラー画像がくっきり見えやすい用紙です。

お客様に提出する提案書、会社案内、プレゼン資料など、見栄えを良くしたい書類に適しています。

一方で、白色度の高い用紙は照明の反射が強く、長時間読む資料では目が疲れやすいと感じる場合もあります。

3.再生紙

古紙パルプを使用した環境配慮型のコピー用紙です。

以前は「少し暗い」「紙粉が多い」といった製品もありましたが、現在は白色度や走行性が改善された商品も増えています。

環境方針を重視する企業や、社内資料を大量に印刷する事業所に適しています。

4.カラー用紙

色の付いたコピー用紙です。

案内文、注意書き、申込書、部署ごとの分類など、書類を視覚的に区別したい場合に便利です。

濃い色の用紙では黒文字が読みにくくなるため、印刷内容との組み合わせに注意が必要です。

5.厚紙・上質紙

通常のコピー用紙より厚く、表紙、メニュー、POP、案内カード、賞状、掲示物などに使われます。

厚紙を使用する場合は、複合機本体とパソコン側のプリンタードライバーの両方で、「厚紙」「厚紙1」「厚紙2」などの用紙種類を正しく設定することが重要です。

設定を普通紙のまま印刷すると、トナーが十分に定着しなかったり、用紙詰まりや印刷汚れが発生したりする可能性があります。

複合機では、どのくらいの厚紙まで使える?

おおよその用途別の目安は、次のとおりです。

坪量の目安主な用途
64~80g/㎡前後一般的なコピー用紙、社内文書
90~105g/㎡前後提案書、チラシ、少し厚めの資料
106~160g/㎡前後パンフレット、報告書の表紙、POP
161~220g/㎡前後はがき、カード、しっかりした表紙
221~300g/㎡前後厚手のカード、メニュー、販促用POP

近年の業務用複合機には、最大300g/㎡程度までの厚紙に対応する機種があります。

例えば京セラのTASKalfa MZ7001ci・MZ6001ci・MZ3501ci・MZ2501ciなどのシリーズでは、カセット・手差しともに52~300g/㎡に対応し、両面印刷は60~256g/㎡に対応しています。

シャープのBPシリーズにも、本体トレイ60~300g/㎡、手差しトレイ55~300g/㎡に対応するモデルがあります。

ただし、対応できる紙厚は機種や給紙トレイによって異なります。

また、仕様上は対応範囲内でも、紙の硬さ、表面加工、繊維の方向、湿気、反りなどによって、うまく給紙できない場合があります。

厚紙を大量に印刷する前には、必ず数枚でテスト印刷することをおすすめします。

シャープ複合機で使える「エコクリスタル用紙」とは?

シャープの一部複合機では、「エコクリスタル」と呼ばれる特殊紙に印刷できます。

エコクリスタルは、水に強く、表面に光沢がある耐水性の特殊紙です。

一般的な紙と比べて水濡れに強いため、次のような用途に向いています。

  • 飲食店のメニューやPOP
  • 店頭のキャンペーン案内
  • 学校や施設の掲示物
  • 水回りで使用する注意書き
  • 屋外や半屋外で使用する案内表示

対応機種では、297×1,200mmの長尺エコクリスタル用紙に印刷できる場合もあります。ラミネート加工をしなくても、水に強い掲示物を少部数から作成できるのが特徴です。

ただし、すべてのシャープ複合機で使用できるわけではありません。使用前に、複合機の対応機種と推奨用紙を販売店へ確認してください。

はがきは複合機できれいに印刷できる?

多くの業務用複合機は、はがき印刷に対応しています。

宛名、差出人情報、ロゴ、イラストなどは、レーザー方式の複合機でも比較的くっきり印刷できます。

特に文字や線画はにじみにくく、年賀状、案内状、ダイレクトメールなどを短時間でまとめて印刷する用途に向いています。

一方、写真の印刷品質は、写真専用インクジェットプリンターや写真店の銀塩プリントとは仕上がりが異なります。

レーザー複合機はトナーを熱で定着させるため、使用するはがきの表面によっては、光沢感、色の深み、肌色、グラデーションなどに差が出る場合があります。

写真を中心にしたはがきでは、最初に1~2枚印刷して、明るさや色合いを確認すると安心です。

シャープでは、手差しトレイにはがきをセットし、複合機側で用紙種類を「厚紙1」、プリンタードライバー側で用紙サイズを「はがき」、給紙トレイを「手差し」、用紙タイプを「はがき」に設定する手順が案内されています。

設定方法はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書や販売店の案内に従ってください。

インクジェット専用紙は使用しない

複合機で特殊紙を使うときに、特に注意したいのが「インクジェット専用紙」です。

インクジェット専用の光沢紙や写真用紙には、インクを吸収するための特殊な表面加工が施されています。

これをレーザー方式の複合機に通すと、定着時の熱によって表面が溶けたり、用紙が機械内部に貼り付いたりする可能性があります。

特殊紙を選ぶ場合は、パッケージに次のような表示があるか確認しましょう。

  • レーザープリンター対応
  • カラー複合機対応
  • PPC用紙
  • 電子写真方式対応

対応方式が分からない用紙は、複合機に入れない方が安全です。

厚紙・特殊紙を印刷するときの注意点

厚紙や特殊紙を印刷するときは、次の点を確認してください。

  1. 複合機の対応坪量を確認する
  2. 指定された給紙トレイを使用する
  3. 複合機本体の用紙設定を変更する
  4. プリンタードライバーの用紙設定も合わせる
  5. 用紙の反りや湿気を確認する
  6. 最初に少ない枚数でテスト印刷する
  7. 大量印刷前にトナーの定着状態を確認する

特に「複合機本体は厚紙設定、パソコン側は普通紙設定」というように設定が食い違うと、正しく印刷できない場合があります。

まとめ

複合機は、一般的なコピー用紙だけでなく、厚紙、はがき、封筒、ラベル紙、耐水紙など、さまざまな用紙に対応しています。

最近の機種では最大300g/㎡程度の厚紙を使用できる場合もあり、社内でパンフレットの表紙、POP、メニュー、案内カードなどを作成することも可能です。

ただし、対応できる紙厚や特殊紙は、メーカー・機種・給紙トレイによって異なります。

「この厚紙は使えるのか」「はがきをきれいに印刷したい」「耐水性のあるPOPを作りたい」といった場合は、用紙を大量購入する前に、複合機の仕様確認とテスト印刷を行うことが大切です。