オフィスのエアコンが効かないときの確認ポイント
暑い日にエアコンを運転しているのに、「なかなか涼しくならない」「以前より風が弱くなった」と感じることがあります。
エアコンの効きが悪いと、すぐに故障を疑ってしまいますが、設定やフィルター、室外機の周辺環境などが原因になっていることも少なくありません。
今回は、修理を依頼する前にオフィスで確認できるポイントをご紹介します。
1.運転モードと設定温度を確認する
まず確認したいのが、リモコンの運転モードです。
「冷房」ではなく、「送風」「除湿」「自動運転」などになっていないか確認してください。
複数の従業員がリモコンを操作するオフィスでは、知らないうちに運転モードや設定温度が変更されていることがあります。
冷房運転に切り替え、現在の室温より低い温度に設定して、しばらく様子を見てみましょう。
業務用エアコンでは、壁に取り付けられた集中リモコンや管理システムによって、操作が制限されている場合もあります。
2.フィルターにホコリがたまっていないか確認する
エアコンのフィルターにホコリがたまると、空気を十分に吸い込めなくなり、風量や冷房効率が低下します。
特に、人の出入りが多いオフィスや、紙・段ボールを扱う場所、道路に面した事務所では、フィルターが汚れやすくなります。
資源エネルギー庁では、エアコンのフィルターを月に1~2回清掃することを省エネ対策として紹介しています。
ただし、フィルターの取り外し方や清掃方法は機種によって異なります。高い位置に設置された天井埋込型エアコンなどは、無理に作業せず、取扱説明書を確認するか専門業者へ依頼してください。
3.吸い込み口や吹き出し口をふさいでいないか確認する
エアコンの吸い込み口や吹き出し口の近くに、書類棚、段ボール、カーテン、パーティションなどが置かれていないでしょうか。
空気の流れが妨げられると、エアコンが正常に運転していても、室内全体に冷たい風が届きにくくなります。
また、風向きが一方向に偏っていると、「エアコンの近くは寒いのに、離れた席は暑い」という温度差が生じます。
風向きを調整したり、サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させたりすることも有効です。
4.室外機の周辺を確認する
室外機は、室内から取り除いた熱を外へ逃がす役割を持っています。
室外機の吹き出し口や吸い込み口の周辺に荷物、植木鉢、段ボールなどが置かれていると、熱をうまく放出できず、冷房効率が低下することがあります。
室外機の周囲に十分な空間があるか確認し、障害物があれば安全な場所へ移動してください。
ただし、室外機本体や配管を無理に動かすと、配管の破損や冷媒漏れにつながる可能性があります。本体を動かしたり、内部を分解したりしないようにしましょう。
5.以前より室内の熱が増えていないか確認する
エアコン本体に問題がなくても、室内の環境が変わることで効きにくくなる場合があります。
例えば、次のような変化です。
- 従業員や来客の人数が増えた
- パソコンやサーバーなどの機器が増えた
- 窓から強い日差しが入るようになった
- 間仕切りやレイアウトを変更した
- ドアを開けたまま使用している
- 設置当初より使用する部屋が広くなった
パソコン、複合機、サーバーなどは稼働中に熱を発します。機器が増えたオフィスでは、設置当初のエアコン能力では足りなくなることもあります。
ブラインドや遮熱カーテンを使用する、使用していない機器の電源を切る、空気が循環しやすいレイアウトにするといった対策も検討してみましょう。
6.一部の場所だけ暑くないか確認する
広いオフィスでは、エアコンから離れた席や日当たりのよい窓際など、特定の場所だけ暑くなることがあります。
この場合、エアコンの故障ではなく、室内の空気が十分に循環していない可能性があります。
サーキュレーターを使用する場合は、単に人へ風を当てるのではなく、天井付近や室内の奥へ向けて空気の流れをつくると、温度差を抑えやすくなります。
また、吹き出し口の向きやオフィス家具の配置も確認しましょう。
7.修理を依頼した方がよい症状
設定、フィルター、室外機周辺などを確認しても改善しない場合は、内部部品の不具合や冷媒漏れなどが考えられます。
特に、次のような症状がある場合は、使用を続けず、メーカーや空調業者へ相談してください。
- 冷たい風がまったく出ない
- エラーコードや警告ランプが表示される
- 異常な音や強い振動がある
- 焦げたようなにおいがする
- 室内機から水が漏れている
- ブレーカーが繰り返し落ちる
- 室外機が動かない
- 電源を入れてもすぐに停止する
焦げたにおいや発煙などがある場合は、可能であれば安全を確認したうえで運転を停止し、点検を依頼しましょう。
まとめ
オフィスのエアコンが効かないときは、故障と判断する前に、次の項目を確認してみてください。
- 冷房モードと設定温度
- フィルターの汚れ
- 吸い込み口と吹き出し口
- 室外機周辺の障害物
- 室内の人数や機器の増加
- 日差しやレイアウトの変化
- エラー表示、異音、水漏れの有無
日常的な清掃や周辺環境の見直しだけで改善することもあります。
一方で、専門知識がない状態でエアコンを分解したり、室外機や配管を動かしたりするのは危険です。自分たちで確認できる範囲と、専門業者へ任せる範囲を分けることが大切です。
フレンドネットワークス株式会社では、オフィスで発生するさまざまなお困りごとについて、分野を限定せず一緒に解決方法を考えています。
「どこへ相談すればよいか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。


