オフィスのWi-Fiが遅い・つながりにくいときの確認ポイント
オフィスでインターネットを使っていると、
- Webページがなかなか表示されない
- Web会議の音声や映像が途切れる
- 特定の場所だけWi-Fiがつながりにくい
- 午前中は快適なのに、午後になると遅くなる
- 複合機への印刷やスキャンが不安定になる
といった問題が起きることがあります。
Wi-Fiが遅いと、すぐにインターネット回線やルーターの故障を疑ってしまいますが、原因は一つとは限りません。
今回は、機器の買替えや設定変更をする前に確認したいポイントをご紹介します。
1.すべての端末で遅いのか確認する
最初に確認したいのは、問題が発生している範囲です。
一台のパソコンだけが遅い場合は、そのパソコンの設定や不具合が原因かもしれません。
一方で、社内のパソコンやスマートフォンがすべて遅い場合は、Wi-Fiルーター、アクセスポイント、ONU、インターネット回線など、共通して使用している部分に原因がある可能性があります。
まずは別のパソコンやスマートフォンでも同じ症状が出ているか確認しましょう。
2.有線LANでは正常に使えるか確認する
可能であれば、パソコンをLANケーブルで接続して通信状態を確認します。
有線LANでは問題がなく、Wi-Fiだけが遅い場合は、インターネット回線そのものではなく、Wi-Fiの電波やルーターの設置環境に問題がある可能性があります。
反対に、有線LANでもWi-Fiでも遅い場合は、回線、ONU、ルーター、接続先のサービスなどを含めて原因を切り分ける必要があります。
3.ルーターの設置場所を確認する
Wi-Fiの電波は、ルーター(アクセスポイント)からの距離や途中にある障害物の影響を受けます。
ルーター(アクセスポイント)が次のような場所に置かれていないか確認してください。
- 床に直接置かれている
- 机や棚の奥に隠れている
- 金属製のキャビネットの中にある
- 壁やパーティションで囲まれている
- 電子レンジやコードレス電話の近くにある
- オフィスの端に設置されている
ルーター(アクセスポイント)は、できるだけオフィスの中央に近く、周囲が開けた少し高い場所へ設置すると、電波が届きやすくなります。
ただし、LANケーブルや電源コードを無理に引っ張ったり、配線が分からないまま機器を移動したりするのは避けましょう。
4.ルーター(アクセスポイント)から離れた場所だけ遅くないか確認する
ルーター(アクセスポイント)の近くでは問題がなく、会議室やオフィスの奥だけ遅い場合は、電波が十分に届いていない可能性があります。
特に、コンクリートの壁、金属製の書庫、防火扉などが途中にあると、Wi-Fiの電波が弱くなることがあります。
この場合は、ルーターの設置位置を見直すほか、アクセスポイントや中継機を適切な場所に追加する方法があります。
ただし、中継機は置けば必ず速くなるわけではありません。親機からの電波がすでに弱い場所へ設置すると、中継する通信自体が不安定になります。
中継機は、親機の電波を十分に受信できる位置に設置することが重要です。
5.2.4GHzと5GHzを使い分ける
Wi-Fiには主に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」があります。
一般的には、2.4GHz帯は壁などの障害物に比較的強く、遠くまで届きやすい一方、ほかの機器の電波と干渉しやすい特徴があります。
5GHz帯は比較的高速で電波干渉を受けにくい一方、壁などの障害物があると届きにくくなることがあります。
ルーター(アクセスポイント)の近くで使用する場合は5GHz帯、離れた部屋や壁を挟む場合は2.4GHz帯を試すなど、利用場所に応じて使い分けると改善することがあります。
最近の機器には、2.4GHz帯と5GHz帯を自動的に切り替える機能もあります。
6.接続台数が増えていないか確認する
Wi-Fiには、パソコンやスマートフォンだけでなく、複合機、ネットワークカメラ、テレビ、タブレット、音声機器など、さまざまな端末が接続されています。
従業員や機器が増えると、以前は問題なく使えていたルーターでも、通信が混雑することがあります。
特にWeb会議、大容量ファイルの送受信、クラウドへのバックアップ、動画視聴などが同時に行われると、通信量が急に増えます。
「決まった時間だけ遅くなる」という場合は、その時間帯に大きなデータ通信が行われていないか確認してみましょう。
7.ルーターやONUの状態を確認する
インターネット回線の入口にはONUなどの機器があり、その先にルーターやアクセスポイントが接続されています。
機器のランプが消えている、赤色や橙色で点滅しているなど、普段と違う状態になっていないか確認してください。
一時的な不具合であれば、機器の再起動で改善することがあります。
ただし、会社のネットワークでは、電話、複合機、VPN、防犯カメラ、サーバーなどが同じ機器につながっている場合があります。配線や役割が分からない状態で電源を抜くと、ほかの業務まで止まる可能性があります。
再起動する場合は、機器の管理者や保守会社へ確認してから行うと安心です。
8.パソコン側の状態も確認する
一台のパソコンだけが遅い場合は、Wi-Fiではなくパソコン側に原因があるかもしれません。
次の項目を確認してみましょう。
- パソコンを再起動しても改善しないか
- OSやWi-Fiドライバーが古くなっていないか
- バックグラウンドで大容量の更新が行われていないか
- クラウドへの同期やバックアップが動いていないか
- セキュリティソフトが通信に影響していないか
スマートフォンでは快適に使えるのに特定のパソコンだけが遅い場合は、ルーターを交換する前に、その端末の状態を確認することが大切です。
9.むやみに初期化しない
インターネットが遅いと、ルーター(アクセスポイント)のリセットボタンを押したくなるかもしれません。
しかし、リセットボタンは単なる再起動ではなく、機器を工場出荷時の状態へ戻すためのボタンになっていることがあります。
初期化すると、インターネット接続情報やWi-Fi設定、固定IPアドレス、複合機やサーバーとの接続設定などが消える可能性があります。
設定内容が分からない場合は、初期化せず、契約しているプロバイダーや保守会社へ相談してください。
まとめ
オフィスのWi-Fiが遅いときは、いきなり機器を交換するのではなく、次の順番で確認すると原因を絞りやすくなります。
- 一台だけか、社内全体かを確認する
- 有線LANでは正常か確認する
- ルーターとの距離や設置場所を確認する
- 特定の場所だけ遅くないか確認する
- 2.4GHz帯と5GHz帯を試す
- 接続台数や通信量を確認する
- ルーターやONUのランプを確認する
- パソコン側の状態を確認する
ネットワークのトラブルは、原因を一つずつ切り分けることが解決への近道です。
フレンドネットワークス株式会社では、機器の販売だけでなく、「Wi-Fiが遅い」「複合機のスキャンができない」「どこへ相談すればよいか分からない」といった、オフィスの身近なお困りごとのご相談も承っています。
無理に新しい機器を導入するのではなく、まず現在の環境を確認し、必要な対応を一緒に考えます。


