PCがウイルス感染しているか調べる方法|主な症状と確認・対処手順
「パソコンの動作が急に遅くなった」「見たことのない警告が表示される」といった場合、ウイルスやマルウェアへの感染を心配される方も多いでしょう。
ただし、パソコンが遅いからといって、必ずしもウイルスに感染しているとは限りません。Windowsの更新、空き容量の不足、アプリの不具合などが原因の場合もあります。
今回は、PCのウイルス感染を疑う主な症状と、自分で確認する方法、感染が疑われる場合の対処手順をご紹介します。
ウイルス感染が疑われる主な症状
次のような症状が突然現れた場合は、注意が必要です。
- PCの起動や動作が急に遅くなった
- 身に覚えのない広告や警告画面が表示される
- ブラウザのホーム画面や検索エンジンが勝手に変わった
- インストールした覚えのないアプリが増えている
- セキュリティソフトが無効になっている
- 知らない相手へメールが送信されている
- ファイル名や拡張子が勝手に変わった
- ファイルが開けず、身代金を要求する画面が表示された
- CPU、ディスク、通信量が常に高い状態になっている
ただし、目立った症状がないまま動作するマルウェアもあります。見た目だけで判断せず、セキュリティ機能によるスキャンを行うことが大切です。
Windows標準機能でウイルスを確認する方法
Windows 11には「Windows セキュリティ」が標準搭載されています。まずは、次の手順で確認しましょう。
1.セキュリティ情報を最新にする
「スタート」から「Windows セキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」へ進みます。
「保護の更新」から最新のセキュリティ情報へ更新してください。古い情報のままでは、新しいウイルスを検出できない可能性があります。
2.クイックスキャンを実行する
「ウイルスと脅威の防止」にある「クイックスキャン」を実行します。
クイックスキャンでは、ウイルスが潜みやすい場所や、現在動作しているプログラムなどを重点的に確認できます。まず状況を確認したい場合に適しています。
3.フルスキャンを実行する
不審な症状が続く場合は、「スキャンのオプション」から「フルスキャン」を選択します。
フルスキャンは、PC内のファイルやプログラムを広範囲に確認するため、完了までに数時間かかることがあります。業務に影響しない時間帯での実行がおすすめです。
4.Microsoft Defender オフラインスキャンを使う
通常のスキャンで問題が見つからなくても不審な状態が続く場合は、「Microsoft Defender オフラインスキャン」を検討します。
この機能はPCを再起動し、通常のWindowsが起動する前の環境で検査するため、動作中のWindows内に隠れているマルウェアを発見しやすくなります。実行前に、開いているファイルを保存してください。スキャン結果は「保護の履歴」から確認できます。
タスクマネージャーも確認する
「Ctrl」「Shift」「Esc」を同時に押すと、タスクマネージャーを開けます。
次の項目を確認してみましょう。
- CPUやメモリを異常に使用しているアプリ
- 見覚えのないプロセス
- 身に覚えのないスタートアップアプリ
- 常に大きな通信を行っているアプリ
ただし、名前を知らないという理由だけでプロセスやファイルを削除するのは危険です。Windowsに必要な機能を停止してしまう可能性があるため、判断できない場合は専門業者へ確認しましょう。
感染が疑われる場合に最初に行うこと
業務用PCで感染が強く疑われる場合は、最初にLANケーブルを抜き、Wi-Fiを切ってネットワークから切り離します。
感染したPCをネットワークにつないだままにすると、ほかのPCやサーバー、NAS、共有フォルダーへ被害が広がる恐れがあります。IPAも、感染拡大を防ぐためにネットワークから切断する重要性を案内しています。
その後、次の対応を行います。
- 表示された警告や症状を写真に残す
- 発生した日時と直前に行った操作を記録する
- 社内の担当者または保守業者へ連絡する
- 別の安全な端末からパスワードを変更する
- ほかのPCやNAS、共有フォルダーも確認する
- 必要に応じてバックアップから復旧する
感染が疑われるときに避けたい行動
不審な状態のPCでは、次の操作を避けてください。
- インターネットバンキングや各種サービスへログインする
- USBメモリーやバックアップ機器を接続する
- NASや共有フォルダーへアクセスする
- 警告画面に表示された電話番号へ連絡する
- 広告で案内された無料の駆除ソフトをインストールする
- 不明なファイルを自己判断で削除する
特に、警告画面に表示された電話番号へ連絡させたり、遠隔操作ソフトをインストールさせたりする「サポート詐欺」にも注意が必要です。
スキャンで何も出なければ安全?
スキャン結果が「脅威はありません」だったとしても、完全に安全とは言い切れません。
ウイルス以外にも、ブラウザの不正な拡張機能、偽の警告広告、アカウントの乗っ取り、ネットワーク機器の設定不良などが原因になっている場合があります。
不審な動作が続くときは、PC単体だけでなく、メール、クラウドサービス、ルーター、UTM、NASなども含めて確認することが重要です。
まとめ
PCのウイルス感染は、動作が遅いといった症状だけでは判断できません。
まずはWindows セキュリティを最新の状態にし、クイックスキャン、フルスキャン、必要に応じてオフラインスキャンを行いましょう。
感染が強く疑われる場合は、被害を広げないためにネットワークから切り離し、無理に操作を続けず専門家へ相談することが大切です。
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